キャビアボウルへの思い
キャビアは、誰もが知っている世界三大珍味であり、洋食を代表する高級食材です。キャビアを食べる際に使用する専用の器であるキャビアボウルも洋風のものが殆どです。私たちのキャビアも、パーティなどでは洋風のキャビアボウルを使って提供していました。それはそれでキャビアを美味しく食べるために理にかなった素晴らしい器とのコラボレーションでしたが、和キャビアが商品ラインナップに加わってからは、どうも私の中ではしっくり来ないと感じるようになりました。そこで、キャビア発売10周年に合わせて、ジャパンキャビアのキャビアに合うオリジナルのキャビアボウルを製作することに決めました。
では、具体的にどのようなキャビアボウルにするか私は悩みました。そして出した答えは、原点に帰ることでした。10年前、私が初めてキャビアを製造する際にまず考えたこと、それは海外産キャビアを模倣するのではなく、リスペクトした上で「日本人が美味しいと思えるキャビアを、日本人の五感でつくろう」という思いでした。
今回のキャビアボウルも、その時のキャビアと同じように海外産のキャビアボウルを模倣するのではなく「日本人が美しいと思えるキャビアボウル」を日本のガラス工芸作家と一緒に作り上げるという答えでした。そして誕生したのが『金・プラチナ象嵌「光琳」1983 J.CAVIAR BOWL 』です。
キャビアボウルの製造打合せの際にお願いしたことは、「キャビアボウルとして使える機能を備えていること」「キャビアを乗せた際にキャビアの輝きを最大限に引き出せるデザインであること」「和のキャビアボウルとして単体で芸術作品であること」の3つでした。如何でしょうか?この難しい3つの願いを全て叶えた上で、さらにもう一つ上の高みにまで引き上げ洗練された作品に仕上がったものと自信をもって発表致します。
ジャパンキャビア株式会社
代表取締役 社長
坂元 基雄
キャビアボウル ラインナップ
「現代の名工」黒木国昭黒木国昭は、日本の文化、歴史、伝統、装飾の世界をガラスという西洋の素材に融合させてきた。
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